5月11日~17日の1週間,自家用操縦士の実地試験を受けるために木曽川に行ってきました.
今回は後ろに受験希望者が大勢控えているということで,いつものチェックをせずに経歴が揃って日程の都合が付く人から学年順に選ばれ,3月にようやく30発貯まった僕も受験生に選ばれました.
受験合宿の日程を短くする代わりに,事前に学科を受けるために2回ほど木曽川に足を運びましたが,正直言って準備不足の感は否めませんでした.
初日の11日は朝入りして一日学科を受け,翌日はフライトの練習として5発飛び,その後は試験日まで確認のため1発富んだ以外は学科に専念しました.
自分の勉強不足に焦りを感じた時もありましたが,クルーで来ていただいた先輩・同期・後輩の方々に助けられ,土日で合宿に来た岐大の皆さんに励ましていただき,何より福井帰りの名工と南山のみんなに応援に来ていただき,精神的に大きな支えとなりました.
試験当日の朝は先にR/Wに出て151を組むなどしてバタバタと忙しく,不安と緊張に苛まれることもありませんでしたが,試験官が到着されると俄に緊張が増してきました.
まず口述試験ですが,こちらは滑空比の計算をそらでやれと言われて焦ったことと,(本当は良くないのですが)巡航高度を間違えたこと以外は順調に進みました.
それが終わると出発前の確認に移りました,が,ここで救急用具の重心位置への影響に対する説明に試験官が納得されず,一悶着あった後結局この日は時間が遅くなったこともあってフライトはできませんでした.
最終日の翌17日は朝からR/Wに出て,その場で出発前確認のやり直しをしました.
ここでもカクカクシカジカで本来は2番目に試験となるはずが急遽最初に飛ぶこととなり,ブリーフィングや出発前の機内機外点検など慌ただしくこなしていく羽目に.
それでもなんとかコックピットに座るところまでこぎつけ,いよいよフライト.
この瞬間には最早吹っ切れたというか,自分でも不思議と自身に満ちていた気がします.
上空の課目は唯一不安だった旋回失速も難なくできましたが,最良滑空比速度だけ残ってしまったので2回フライトをしました.
2回目のフライトでは課目終了後試験官に無線アウトのシミュレーションをやるように言われ,チェックポイントで翼を振ってみましたが,経験もなくまた前置きもなかったためにかなり微妙な出来になりました(汗)
試験終了後宿舎に戻ると,試験室に呼び出されました.
中に入ると机の上に書類や封筒が並べられ,試験官の表情も穏やかだったため察しは付きましたが,合格と言われるまでは緊張が抜けませんでした.
その後は試験の感想や講評を頂き,また今後に繋がるお話もしていただきました.
これで僕の自家用受験は終わり,晴れてライセンシーになれたわけですが,知識も経験も技量もまだまだですし,全国大会の経歴も全然揃っておらず,パイロットしてようやくスタートラインに立てた段階なのかなと思っています.
今後も沢山飛んで,東海関西とその先の全国大会を目指して精進していきます.
また,自分のことのみならず,後輩のサポートに更に力を尽くして,3人目,4人目の現役ライセンシーが生まれたらいいなと思っています.
長くなりましたが,一緒に頑張ってきた同期の石川,竹下,只野,先輩の皆さん,後輩の皆,1週間共に支え合ってきた山口と升川,本田試験官,宮地教官を始めとしたお世話になった教官方,これまで3年間の航空部生活で関わってきた全ての皆さんにお礼申し上げます.